「仕事と勉強の両立は大変…。どうせなら効率的に英検SCBTで合格したいけど、試験時間がよくわからない」 「パソコンでの受験って、時間配分は紙のテストと同じでいいんだろうか?」
多忙な毎日の中で、スキルアップのために英検SCBTに挑戦しようとしているあなた。その高い志とは裏腹に、「時間」に関する具体的な情報が少なく、漠然とした不安を感じていませんか?
でも、ご安心ください。
この記事は、そんなあなたのための「時間戦略マニュアル」です。SCBTの試験時間を正確に理解し、1分1秒も無駄にしないための具体的な時間配分と、PC受験ならではの対策を分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは以下のものを手に入れています。
- 級別の正確な試験時間と、従来型試験との違い
- 本番で実力を100%発揮するための具体的な時間配分プラン
- 合否を分けるライティングで、タイピング速度を味方につける方法
特に、今回の記事では「タイピングと筆記の速度の違いを踏まえたライティング対策」という、多くの受験者が見落としがちな、しかし極めて重要な視点を盛り込んでいます。
SCBTは時間配分が合否の鍵を握ります。 この記事で万全の戦略を立て、自信を持って練習問題、そして本番に臨みましょう!
まずは公式の試験時間を正確に知ろう【級別一覧】
戦略を立てる前に、まずは公式ルール(試験時間)を正確に把握することが全ての基本です。あなたが受験する級の試験時間を確認しましょう。
級 | リーディング & ライティング | リスニング | 合計試験時間(目安) |
準1級 | 90分 | 約30分 | 約120分 |
2級 | 85分 | 約25分 | 約110分 |
準2級 | 80分 | 約25分 | 約105分 |
3級 | 65分 | 約25分 | 約90分 |
※上記はスピーキングテストを除いた時間です。
ここで、忙しい社会人にとって嬉しいポイントが一つあります。
SCBTの重要ポイント 従来型の紙の試験とは異なり、SCBTではリーディング・ライティングとリスニングの間に明確な休憩時間がありません。 リーディング・ライティングが終わると、短いインストラクションを挟んで、すぐにリスニングテストが開始されます。
これは、試験全体がコンパクトに終わり、時間を効率的に使いたい社会人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
【合否を分ける】SCBT専用の時間配分戦略
全体の試験時間がわかったら、次はその時間をどう使うか、具体的な「時間配分」を決めていきます。画面に表示されるカウントダウンタイマーに惑わされず、冷静に問題を解き進めるための「自分ルール」を作りましょう。
ここでは、受験者の多い2級(リーディング&ライティング:85分)を例に解説します。
鉄則:各大問に「制限時間」を設ける
85分という時間を、ただ漠然と使うのは非常に危険です。特にリーディングでは、長文問題で時間を使いすぎてライティングが疎かになるケースが後を絶ちません。
以下は、合格者が実践している時間配分のモデルプランです。
【英検2級:リーディング&ライティング(85分)の時間配分モデル】
- リーディング (合計:約60分)
- 大問1 (短文の語彙問題): 1問30秒ペース → 計10分
- 大問2 (長文の語句空所補充): 1題あたり5分 → 計10分
- 大問3 (長文の内容一致選択): 1題あたり12~13分 → 計40分
- ライティング (合計:20分)
- 構成を考える:3〜5分
- 英文を作成する:12〜15分
- 見直し:2〜3分
- 全体の最終見直し (5分)
ポイント 大切なのは、この時間配分を「意識しながら練習する」ことです。過去問や問題集を解く時から常にタイマーを使い、このペースを体に染み込ませましょう。
リスニング:先読みは限定的。集中力が命!
SCBTのリスニングでは、画面に1問ずつ問題が表示されるため、紙の試験のように「次の問題を大胆に先読みする」というテクニックは使いにくくなります。
ただし、1問終わって次の問題に移るまでの数秒間で、次の問題の選択肢に素早く目を通すことは可能です。この一瞬で選択肢のテーマ(誰が、何についてなど)を把握できるだけでも、心の準備が大きく変わります。一問一問への集中力を最大限に高めて臨みましょう。
【独自性】タイピング速度を味方につけるライティング対策
ここが、SCBT受験者にとって最大の戦略ポイントです。ライティングにおける「タイピング」の特性を理解すれば、紙の試験よりも有利に戦うことができます。
メリット:「書き直し」が圧倒的に速くて綺麗!
手書きの場合、一度書いた文章の構成を大幅に変えたり、文を丸ごと入れ替えたりするのは、消しゴムを使っても時間がかかり、見た目も汚くなりがちですよね。
しかし、タイピングならカット&ペースト(切り取り&貼り付け)が自由自在です。
【SCBTライティング戦略】
まずは完璧を目指さず、思いついたアイデアや文章をどんどん打ち込んでいきましょう。その後、「この文はこっちの段落の方が自然だな」「この表現はもっと良いものに変えよう」といった推敲作業を、時間内にストレスなく行えます。この「編集のしやすさ」を最大限に活用してください。
デメリット:「スペルミス」と「タイポ」に気づきにくい
タイピングの最大の落とし穴は、自分では打っているつもりの単語が、意図しないスペルミス(例: there → thier)やタイポ(打ち間違い)になっていることに気づきにくい点です。
手書きよりも速く入力できる分、脳のチェック機能が追いつかないことがあります。
【タイポ撃退戦略】
ライティングの時間配分で設定した最後の2〜3分は、必ず「タイポ発見タイム」に充ててください。 この時、ただ目で追うだけでなく、マウスのカーソルを自分が書いた英文の先頭に置き、一語一語クリックしながら読み進めるのがおすすめです。強制的に読むスピードが落ちるため、客観的に自分の文章を見ることができ、単純なミスを発見しやすくなります。
まとめ:その「時間戦略」が、あなたの自信になる
最後に、1分も無駄にせず英検SCBTを突破するための要点を振り返りましょう。
- SCBTはリーディングからリスニングまで休憩なし。効率的に受験できる。
- 過去問演習の段階から、大問ごとの時間配分を体に覚えさせる。
- ライティングでは「編集のしやすさ」を活かし、構成を恐れず練り直す。
- タイピングの弱点である「タイポ」を防ぐため、最後の数分は見直しに徹する。
いかがでしたか? SCBTは時間配分が合否の鍵を握る——この言葉は、裏を返せば、「時間戦略を制する者が、SCBTを制する」ということです。
この記事を読んで「なるほど、こうすればいいのか」と理解したら、次のステップは「実践」です。
さっそく練習問題を開き、今日学んだ時間配分を試してみてください。その一本一本の練習が、本番での揺るぎない自信へと繋がっていきます。
あなたの挑戦を、心から応援しています!