「よし、解くぞ!」と意気込んで英検準二級の過去問を始めたものの、気づけば試験終了5分前。まだ最後の長文が丸々残っている…。
あなたも今、こんな経験をして頭を抱えているのではないでしょうか?特に長文読解が苦手だと、焦れば焦るほど内容が頭に入ってこず、時間だけが過ぎていく感覚に陥りますよね。
しかし、断言します。英検準二級で時間が足りなくなる問題は、正しい「戦略」を知ることで必ず解決できます。
この記事は、感覚的に問題を解いて時間を失ってしまうあなたのために書かれた、時間配分と攻略法の完全ガイドです。
この記事を読み終える頃には、あなたは以下の状態になっています。
- 合格に最も近い「理想の時間配分」がわかる
- 時間不足の根本原因である「リーディングの時短テクニック」が身につく
- 試験本番でパニックにならないための「緊急時リカバリープラン」が手に入る
「時間が足りない」という悩みは、今日で卒業です。論理的な戦略を立て、自信を持って本番に臨みましょう。
まずは敵を知る!英検準二級の試験時間と構成
戦略を立てる前に、まずは戦う相手(試験)の全体像を正確に把握しましょう。
英検準二級の一次試験は、「筆記(リーディング・ライティング)」と「リスニング」で構成されています。
- 筆記(リーディング・ライティング):80分
- リスニング:約25分
注目すべきは、80分間の筆記試験です。この80分という時間をいかに効率的に使い、各セクションに振り分けるかが、合否を直接左右する最大のカギとなります。
合格への最短ルート!これが「理想の時間配分」モデル
では、具体的に80分をどう使えば良いのでしょうか。結論からお見せします。以下の時間配分を目標にトレーニングしてください。
大問 | 内容 | 目標時間 |
1 | 短文の語句空所補充 (15問) | 15分 |
2 | 会話文の文空所補充 (5問) | 5分 |
3 | 長文の語句空所補充 (5問) | 15分 |
4 | 長文の内容一致選択 (7問) | 20分 |
5 | ライティング (1問) | 20分 |
– | 見直し | 5分 |
合計 | 80分 |
なぜこの配分が理想的なのか? その理由は、配点の高いライティングに20分という時間を確実に確保するためです。リーディングで時間を使いすぎ、ライティングが雑になって点数を落とすのが、最も典型的な不合格パターンです。
また、最後に5分間の「見直し」時間を設けることで、ケアレスミスによる失点を防ぎ、合格の可能性をさらに高めます。
時間不足の犯人は「リーディング」。3つの高速化テクニック
「理想は分かったけど、そもそも長文にそんなに時間をかけずに解けない…」という声が聞こえてきそうです。 大丈夫。時間が足りなくなる根本原因であるリーディングは、これから紹介するテクニックで必ず速く解けるようになります。
テクニック①:設問を先に読み「答え探しゲーム」に変える
長文問題は、「本文を全部読んで理解してから、設問を解く」必要はありません。 むしろ、逆です。
- まず、設問に目を通す(何が問われているのかを把握する)
- 次に、本文の中から「答えの根拠となる一文」を探す
この手順に変えるだけで、目的意識を持って本文を読めるため、読むスピードが劇的に上がります。これはまるで「答え探しゲーム」です。全文を完璧に理解しようとせず、答えの根拠だけを探し当てましょう。
テクニック②:「知らない単語」は潔く無視する勇気
長文の中に知らない単語が出てくると、そこで思考がストップしてしまう。これは非常に危険です。 英検準二級では、全ての単語を知っている必要はありません。
重要なのは、前後の文脈から意味を「推測」すること。 一つの単語に10秒以上悩むくらいなら、潔く無視して先に進む勇気を持ちましょう。その単語が分からなくても、問題は解けることがほとんどです。
テクニック③:パラグラフの「最初の一文」に全集中
英語の論理的な文章は、多くの場合、パラグラフ(段落)の最初の一文に、その段落で最も言いたいこと(トピックセンテンス)が書かれています。
文章全体の流れを素早く掴みたい時は、各段落の最初の一文に集中して読んでみてください。それだけで、文章の骨格や概要が驚くほどスッと頭に入ってきます。
【お守り代わり】試験本番で役立つ!状況別リカバリープラン
どれだけ練習しても、本番では何が起こるか分かりません。 そんな「もしも」の時のために、パニックにならず冷静に対処するためのプランを持っておきましょう。
Plan A:時間が余った場合(残り10分以上)
実力が発揮でき、時間に余裕ができた素晴らしい状況です。しかし、ここで気を抜いてはいけません。以下の優先順位で見直しを行い、1点でも多く点数を積み上げましょう。
- 最優先:ライティングの見直し
- スペルミスはないか?
- 動詞の形(三単現のs、過去形など)は正しいか?
- 指定された語数の目安(50〜60語)から大きく外れていないか?
- 第二優先:リーディング長文の根拠の再確認
- 自分が選んだ選択肢の根拠が、本文中に明確にあるかもう一度チェックする。
- 自分が選んだ選択肢の根拠が、本文中に明確にあるかもう一度チェックする。
- 最終チェック:マークミスはないか
- 問題番号と解答用紙のマーク位置がズレていないかを確認する。
Plan B:時間が足りない場合(残り5分で大問4が手付かず…)
最悪の事態ですが、パニックになったら0点です。冷静に、取れる点数を最大化する行動に移りましょう。
- 全部読むのは諦める:潔く、全文理解を放棄します。
- 設問のキーワードを本文から探す:設問に出てきた人名や地名、特定の単語を本文から探し、その周辺だけを読みます。
- 時間が来たら、とにかく全部マークする:空欄は0点ですが、マークすれば正解する可能性があります。当てずっぽうでも、必ず全ての欄を埋めましょう(通称:塗り絵)。
この時間配分を体に叩き込む!最強のトレーニング法
ここまで読んだあなたは、もう時間配分の「理論」は完璧です。 しかし、大切なのは本番で無意識に実践できるレベルまで「練習」すること。
練習方法はシンプルです。過去問や問題集を解く際に、必ずパートごとに時間を計ってください。 スマートフォンのストップウォッチ機能で十分です。大問1を解き始めたらタイマーを15分にセットし、終わったら次のパートへ、という練習を繰り返しましょう。
より効率的に時間配分トレーニングをしたいあなたへ
時間配分を体に染み込ませるには、良質な問題を数多く解くことが一番の近道です。 以下の問題集は、本番に近い形式で、時間配分を意識したトレーニングに最適です。
自分の弱点を把握し、時間内に解く感覚を養うために、ぜひ活用してみてください。
まとめ:時間戦略を制する者が、英検準二級を制す
最後に、今日のポイントを復習しましょう。
- 筆記試験は80分。ライティングに20分、見直しに5分を確保するのが理想。
- 時間が足りない原因はリーディング。設問先読みなどのテクニックで時短する。
- 時間が余っても、足りなくても、冷静に対処する「リカバリープラン」を持つ。
- 知識を「使えるスキル」に変えるため、時間を計った実践トレーニングを繰り返す。
もう「時間が足りない」という悩みは、あなたの合格を阻む壁ではありません。 今日手に入れた時間戦略を武器に、練習を重ね、自信を持って試験本番に臨んでください。
あなたの合格を、心から応援しています!