英検®3級の一次試験、合格おめでとうございます! 筆記試験を乗り越えたみなさんなら、きっと二次試験も大丈夫。
…とは言っても、初めての「面接試験」には、たくさんの不安がありますよね。
「二次試験って、全部で何分くらいかかるんだろう?」 「もし、緊張して頭が真っ白になって、黙ってしまったらどうしよう…」 「時間が足りなくなって、途中で終わってしまったら不合格?」
特に「時間」に関する悩みは、考えれば考えるほどドキドキしてしまいますよね。
でも、安心してください。この記事を読めば、その不安はすべて解消できます。 実は、英検®3級の二次試験は、時間の流れと、各パートでどう時間を使えばいいのかを知るだけで、驚くほど落ち着いて本番に臨めるようになるんです。
こんにちは! 私はこれまでたくさんの生徒さんに英語を教えてきました。その経験から言えるのは、二次試験で大切なのは「完璧な英語」よりも「落ち着いて、伝えようとすること」だということです。
この記事では、多くの受験生が不安に思う「時間」に的を絞って、
- 二次試験全体の時間の流れ
- 各パートごとの時間配分のコツ
- 「黙りそう…」と思ったときの対処法
- 自信がつく!タイマーを使った具体的な練習方法
などを、どこよりも優しく、丁寧に解説していきます。 さあ、一緒に「時間」を味方につけて、自信を持って二次試験のドアを開けましょう!
まずは知っておこう!英検®3級二次試験の全体の流れと時間
「面接」と聞くと、なんだかとても長くて大変なイメージがありませんか? でも、英検®3級の二次試験は、会場に入室してから退室するまで、たったの「約5分」なんです。
え、そんなに短いの?と思ったかもしれませんね。 そう、5分なんて、友達とのおしゃべりや休み時間と比べたら、あっという間です。この「意外と短い」ということを知っておくだけで、少し心が軽くなりませんか?
【タイムラインで解説】当日の流れステップ・バイ・ステップ
では、その「約5分間」で何が行われるのか、具体的に見ていきましょう。
- 【入室】(約30秒)
- ドアをノックし、「May I come in?(入ってもいいですか?) 」と言って入室。
- 面接官に「Hello.」と挨拶し、受験票を渡します。
- 名前や級の確認をされた後、「Please have a seat.(座ってください) 」と言われたら席に着きます。
- 【問題カードの黙読】(20秒)
- 面接官から、英文とイラストが書かれた「問題カード」が渡されます。
- 「Please read the passage silently for 20 seconds.(20秒間、黙読してください) 」と言われ、黙読タイムがスタート。
- 【音読】(約30秒)
- 「Please read the passage aloud.(声に出して読んでください)」と言われたら、タイトルから英文を読み上げます。
- 「Please read the passage aloud.(声に出して読んでください)」と言われたら、タイトルから英文を読み上げます。
- 【質問 No.1〜3】(各30秒〜1分)
- No.1: 音読した英文の内容について質問されます。
- No.2, No.3: カードのイラストの状況について質問されます。
- 【質問 No.4〜5】(各30秒〜1分)
- カードを裏返すよう指示されます。
- あなた自身の意見を聞かれる質問が2つ出されます。(例:「週末は何をしますか?」など)
- 【退室】(約30秒)
- 「This is the end of the test.(試験はこれで終わりです)」と言われたら、カードを返します。
- 「Thank you.」とお礼を言って席を立ち、「Good-bye.」と言って退室します。
どうでしょうか?一つひとつのステップは、実はとってもシンプルなんです。
時間を味方につける!各パートの時間配分のコツ
全体の流れがわかったところで、次は各パートで時間を上手に使うコツを学びましょう。
【20秒の黙読】で焦らない!見るべきは「タイトルとイラスト」
たった20秒!と焦ってしまうかもしれませんが、大丈夫。この時間で文章のすべてを完璧に理解する必要はありません。
【20秒でやることリスト】
- ① タイトルを読む: これからどんな話が始まるのか、テーマを把握します。
- ② イラストをチラ見: 人物やモノ、状況をざっくりと見ておきましょう。後の質問のヒントになります。
- ③ 難しい単語の確認: もし知らない単語があっても、止まらずに読み進める覚悟を決めます。
この3つを意識するだけで、心の準備ができますよ。
【音読】はゆっくり、はっきり、気持ちを込めて
音読には、厳しい時間制限はありません。大切なのは、面接官に伝わるように、はっきりと読むことです。焦って早口になる必要は全くありません。むしろ、少しゆっくりなくらいがちょうどいいですよ。
【質問応答】が勝負!「沈黙」を恐れないための考え方
多くの受験生が一番不安に思うのが、質問に答える時間です。 「答えがすぐに思いつかなくて、黙ってしまったらどうしよう…」
そんなときは、この魔法の言葉を思い出してください。
【沈黙を乗り切るフレーズ】
- “Well, let me see…” (ええと、そうですね…)
- “Could you say that again, please?” (もう一度言っていただけますか?)
- “Pardon me?” (すみません、もう一度お願いします)
これらの言葉は、「今、一生懸命考えています!」というサインになります。何も言わずに黙り込んでしまうより、ずっと良い印象を与えます。聞き取れなかったときにも使えるので、お守りとして覚えておきましょう。
【この記事だけの裏ワザ】タイマーを使った具体的な練習方法
さて、ここからはお家で簡単にできる、とっておきの練習方法を紹介します。 それは、スマートフォンのタイマーを使った練習です。 この練習の目的は、本番の「時間感覚」を体に染み込ませること。これをやるだけで、当日の焦りがぐっと減りますよ。
ステップ①:音読は「30秒」を意識する
まずは、過去問や教科書の英文を用意します。タイマーを「30秒」にセットして、その時間内に読み終えられるか試してみましょう。もし時間が余るなら、もう少しゆっくり、丁寧に。もし足りないなら、少しだけスピードアップ。自分に合ったペースを見つけるのが目的です。
ステップ②:質問応答は「1分」でチャレンジ!
次に、質問応答の練習です。 過去問のNo.4やNo.5のような、自分のことについて答える質問を使います。(例:「あなたの好きな季節は何ですか?」)
タイマーを**「1分」にセットして、その時間内で「①結論 → ②理由や具体例」**の2つを話す練習をしてみましょう。
- (例)「My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏です)」 ← ①結論
- 「Because I can go swimming in the sea. I like swimming very much.(なぜなら、海に泳ぎに行けるからです。私は泳ぐのがとても好きです)」 ← ②理由や具体例
最初はうまく言えなくても大丈夫。繰り返すうちに、「1分ってこれくらいか」「この質問なら、これくらい話せばいいな」という感覚が自然と身についてきます。
これで万全!二次試験の「時間」に関するQ&A
最後に、よくある質問にお答えします。
Q. 集合時間に遅れそうになったらどうなりますか?
A. 基本的に遅刻は認められません。会場には余裕を持って、15〜20分前には到着するようにしましょう。交通機関の遅延なども考えて、早めに行動するのが安心です。
Q. 早く答え終わって、時間が余るのはダメですか?
A. 全く問題ありません!大切なのは、時間内に質問に答えることです。短くても、きちんと答えられていれば大丈夫。自信を持って、次の質問を待ちましょう。
まとめ:時間を知れば、不安は消える!
今回は、英検®3級二次試験の「時間」をテーマに、全体の流れから具体的な練習方法まで解説してきました。
【今日のポイント】
- 二次試験は全体でたったの「約5分」!意外と短い!
- 黙読は20秒。タイトルとイラストをまずチェックしよう。
- 沈黙が怖くても大丈夫。「Well…」などの「つなぎ言葉」を使おう。
- 家での練習は「タイマー」が最強の味方になる!
英検®3級の二次試験は、あなたの英語力を試すテストであると同時に、「自信を持ってコミュニケーションしようとする態度」も見られています。
時間配分という頼もしい武器を手に入れたあなたは、もう何も心配いりません。この記事を読んだ後は、ぜひ一度、タイマーを片手に声に出して練習してみてください。
たった一度の練習が、本番のあなたの大きな自信に繋がります。 大丈夫、あなたならきっとできます。心から応援しています!